防人さきもりの歌

試聴  27秒(mp3)
全曲  5分21秒(mp3)

一.遠くふるさとを離れて
  若き防人さきもりは何想う
  遠江とおとうみ 白羽しろはの磯と にえの浦と
  合ひてしあらば ことかゆはむ

  (巻二〇・四三二四  丈部川相はせつかべのかわい
  ことかゆはむ Ah・・・・・Ah
  時々の 花は咲けども  すれそ
  母とふ花の 咲き出来でこずけむ

  (巻二〇・四三二三  丈部真麻呂はせつかべのままろ

二.若き防人さきもりの気がかりは
  家に残した父と母
  父母ちちははも 花にもがもや 草枕
  旅は行くとも ささごて行かむ

  (巻二〇・四三二五  丈部黒当はせつかべのくろまさ
  ささごて行かむ Ah・・・・・Ah
  父母ちちははが 殿との後方しりへの 百代草ももよぐさ
  百代ももよいでませ 我わきたるまで

  (巻二〇・四三二六  壬生部足国みぶべのたるくに

三.若き防人さきもりはその妻の元へ
  帰ることが出来たのか
  かしこきや みことかがふり 明日あすゆりや
  かえがむた寝む いむなしにして

  (巻二〇・四三二一  物部秋持もののべのあきもち
  いむなしにして Ah・・・・・Ah
  が妻も 絵に描き取らむ いつまもが
  旅行くあれは 見つつしのはむ

  (巻二〇・四三二七  物部古麻呂もののべのこまろ
  が妻は いたく恋ひこいらし 飲む水に
  かごさえ見えて よに忘られず

  (巻二〇・四三二二  若倭部身麻呂わかやまとべのむまろ


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